2015年に国連サミットでSDGsが採択されてから、各分野でのサステナブルな取り組みが盛んになっています。
その中でも重要とされる水産資源の維持のために、養殖業界でのサステナブルな取り組みが注目されています。
《養殖の記事》
その中でも、いち早くサステナブルな取り組みを行ってきたスクレッティング社を皆さんはご存知ですか?
ノルウェーに本社を置く飼料メーカーで、SDGsが採択されるはるか前からサステナブルな養魚飼料を開発・販売しています。
今回は養殖業界サステナブルの先駆者、スクレッティング社について解説します。
<目次>
- スクレッティング社とは?
- 販売商品
- 売上
- サステナブルの歴史
スクレッティング社とは?
スクレッティング社は約120年前にノルウェーで創立された歴史ある養魚飼料メーカーです。世界19ヵ国に製造拠点があり、40ヵ国以上で販売をしています。また合わせて5つの研究・試験場にて各機能分野の専門家150人以上が、日々飼料の実験・研究などを行なっています。
日本では:福岡県福岡市に日本法人があり、佐賀県伊万里市の工場にて生産しています。
販売商品
販売商品は全て飼料であり、日本では13種類の魚に合わせた飼料を販売しています。
売上
売上高は公表されてませんが、2020年の決算では純利益が3億1140万円と2017年度の倍近い収益を上げています。
サステナブルの歴史
今から20年以上前から「脱魚粉化を進めなければ未来はない」というのがスクレッティング社の方針であり、魚粉の少ない飼料の開発を行なっていました。2007年に日本で発売されたサステインでは魚粉含有量を従来品に比べ20%も削減した商品を発売しますが、販売数は伸びませんでした。
しかしその後、魚粉含有量の削減を40%まで伸ばしたニューサステインが大ヒット。その後もSDGsなどでサスティナブルを重視した事業への注目が集まったことも追い風となり、販売数を増やしています。
また魚粉だけでなく、大豆やパームなどの原料にもサステナブルなものを使い、徹底したサステナブル商品開発を行なっています。
詳しいスクレッティング社のサステナブルな取り組みについては、プロダクトマネージャーの濱﨑 祐太さんのインタビュー記事にて詳しく説明されていたので、ぜひご覧ください!
養殖についてはこちらの記事をご覧ください。
養殖をテクノロジーでアップデートする、ウミトロンはこちら