皆さんはコオロギが次世代フードの1つであることは知っていますか?
コオロギは牛や豚などの畜産動物に比べ、飼育する上での効率が良く、環境にかける負荷も少ないことで有名です。
GRYLLUS(グリラス)はそんなコオロギを使った昆虫食の開発だけでなく、コオロギの自動養殖装置も開発しています。
今回はコオロギで日本の未来を切り拓く、グリラスを紹介します!
<目次>
- グリラスとは?
- 資金調達
- 商品
- 売上
- 提携
- 研究
- 特許
グリラスとは
グリラスは2017年5月に設立された徳島大学発のスタートアップです。食用コオロギを養殖し、コオロギを使った食品の開発・販売を行っています。
また、自動飼育システムの開発にも注力しており、給餌・給水・収穫・清掃の4つの工程を自動化した、半自動飼育システムを導入しています。
そしてこのコオロギは全て、今問題になっているフードロスなどの食品廃棄物(=ゴミ)をエサにして育てています。
食料危機が騒がれる中、食料としても効率の良いコオロギを、ゴミから生み出すこの取り組みはSDGs達成に向けたものとしても注目されています。
また、先日発売され話題になり、店頭でも連日売り切れとなっている『コオロギせんべい』を無印良品と開発したのもグリラスです。
資金調達
グリラスは複数回の資金調達に成功しており、合計額は昆虫業界最高額の約5.2億円になります。
グリラスへは主に以下の企業やファンドが出資参画しています。
- Beyond Next Ventures株式会社
- HOXIN株式会社
- 株式会社産学連携キャピタル
- いよぎんキャピタル株式会社
- 近鉄ベンチャーパートナーズ株式会社
- 食の未来ファンド(kemuri ventures合同会社)
- 地域とトモニファンド(株式会社徳島大正銀行、株式会社香川銀行、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社)など
商品
グリラスは自社ECサイト「GRYLLUS Online」にて主に商品を販売しています。
C. TRIA クランチ
コオロギパウダーを使ったチョコレートクランチとなっており、2021年の日経優秀製品・サービス賞を受賞しています。
コオロギせんべい
コオロギせんべいは無印良品と共同で開発・販売しており、無印店頭では発売以来、入荷後即完売の状態が続いています。
売上
現在グリラスの売上は公表されていません。
提携
グリラスは無印良品を運営する良品計画や、ジェイテクトなどと業務提携をし、商品の開発などを行なっています。
研究
グリラスは徳島大学でコオロギに関する研究を行なっており、次項の特許取得にも繋がっています。
特許
グリラスは徳島大学での30年近くに及ぶフタホシコオロギ研究を通じて確立したゲノム編集に関するノウハウ、特許技術を継承しています。
今後も更なる研究によって特許の数は増えていくと予想されます。
まとめ
コオロギ昆虫食ベンチャーのグリラス、いかがでしたでしょうか。大学発ベンチャーならではの大学機関との繋がりは、今後の研究においても幅広く活用され、大きな強みとなりそうですね。
昆虫食業界をコオロギで引っ張るグリラスから、今後も目が離せませんね!
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