ミズアブと聞くと「なんか刺されそう」「害虫?」「嫌い」そう思う人も多いと思います。
実はミズアブを使ったインテリアを開発している昆虫ベンチャーがあるんです!
ミズアブがインテリアになるの!?ご安心ください!かなりイケてます!
グラビンを知った後は、ミズアブが好きになっているかもしれませんね!
今回はそんな昆虫ベンチャーgrubin(グラビン)を解説します!
<目次>
- グラビンとは?
- ビジネスモデル
- 資金調達
- 商品
- 売上
- 提携
グラビンとは
グラビンは2017年頃(詳細不明)創設の昆虫テックベンチャーです。アメリカミズアブを使ったゴミ分解システムを開発・販売しています。以前紹介したムスカとは違い、グラビンは部屋に置くインテリアのようなサイズのシステムを開発しています。
これは、アクアポニクスと呼ばれる現在注目されている陸上養殖のシステムにも近いところがあり、今注目すべきシステムと言えるでしょう。
またメンバー全員が東京大学出身ということもあって、2018年には東京大学総長賞を受賞しており、今注目の昆虫テックベンチャーです。
ビジネスモデル
グラビンはシステムを開発し、システムとそれに関連したミズアブなどを販売するビジネスモデルになっています。
そのシステムの構造は2、3層で上から①植物 + (②)ミズアブ、③水槽となっています。ゴミを①の層に入れると、それをミズアブが分解しそのフンで植物は育ちます。ゴミを食べて大きく成長したミズアブ(幼虫)は側面の傾斜を自分でよじ登り、下の③水槽に落下し魚の餌となります。
それを部屋に置けるサイズのインテリアとして発売し、エコサイクルを回していくというものです。
また、このシステムは電通などの大企業と共同で開発しており、ミズアブの層のカバーのデザインを選べるなど、インテリアとしての芸術性も考えられています。
資金調達
グラビンの資金調達については公表されていませんが、過去にGo Get Funding(クラウドファンディング)にて30万円の調達の成功しています。
商品
グラビンはミズアブを使ったゴミ分解システムを2種類販売しています。
ハンブリーキューブ(①植物・ミズアブ+②水槽=2層構造)
ハングリーキューブは日々の食べ残しをその場で分解し、魚と野菜を育てることができる小型リサイクル装置です。1日約1kgの食べ残しを分解可能です。
ハングリーフレーム(①植物+②ミズアブ+③水槽=3層構造)
ゴミで幼虫と野菜を育て、幼虫が大きくなると坂を登って下に落下し、魚の餌になるリサイクル装置です。ハンブリーキューブよりは大きいですが、大型で場所を取るわけではありません。
売上
現在、グラビンの売上は公表されていません。
提携
グラビンは多くの企業と提携しています。電通(ハングリーフレーム) 、AMANA(ハングリーフレーム) 、クックパッド(社員食堂で実験) 、三井不動産(コーヒースペースに設置)。
まとめ
ミズアブがおしゃれなインテリアになる、グラビンいかがでしたでしょうか。大企業などはSDGsに積極的に取り組んでいますが、我々が身近にSDGsの達成に取り組めるこのシステムは、非常に面白いと言えますね。
今後もまたさら開発が進み、進化していくグラビンから目が離せませんね!
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